「闇金業者の取り立て」と聞くと怖い人が突然家に押し入って、借金の取り立てをするというイメージがありますよね。
ですが最近は、直接取り立てをするよりもSNSや電話を利用して取り立てや嫌がらせをする方が多いのです。
なぜなら、直接会うよりもSNSや電話で取り立てる方が、闇金側も足がつくリスクが減るからといった理由があります。
また闇金業者は法律もモラルも関係ありませんから、返済できない状態が続くと家族や職場にも連絡をし、嫌がらせをします。
今回はそんな闇金の取り立ての実態や手口をくわしくご紹介。
もしお金に困って闇金からの借入を考えているなら、今回の記事を読んで取り立ての怖さを知っていただきたいと思います。
すでに闇金からお金を借りていて、取り立てにおびえているという方は、解決方法を紹介するので、そちらを参考にしてください。
闇金の取り立ての実態とは?嫌がらせの手口4つ
そもそも闇金業者とは、国や都道府県に登録していない貸金業者のことをいいます。
きちんと登録している貸金業者は、貸金業法という法律のもと、金利や取り立ての決まりを守って営業しています。
ですが闇金業者はその存在自体が違法ですから、金利の設定も取り立てのルールも、貸金業法を一切無視。
例えば金利について、闇金業者は10日で10%~30%の利息がつく計算で融資することが多いようです。
※法律では上限金利は年20%までとされています。
仮に闇金業者から5万円をトサン(10日で30%の利率)で借りると、10日ごとに利息だけで15,000円発生します。
5万円借りただけなのに、1ヶ月後には利息が45,000円になるので、元本と合わせて完済するためには95,000円が必要になる計算です。
「お金がなくて闇金から借りたのに、そんな金額用意できない」そう思いますよね?
それが闇金の狙いです。
「お金がなかったら、利息だけでもいいよ」と言って、できるだけ長くお金を払わせるのが闇金業者の目的なのです。
そして、いつか返済できなくなった時、さらにお金を搾り取るために嫌がらせをして取り立てをはじめます。
では、具体的にどのような手口で取り立てられるのか、代表的な取り立ての手口をご紹介しましょう。
1. 債務者本人に執拗な嫌がらせを続ける
最も代表的な取り立ては、1日100件を超えるような電話をかけて、脅しのようなことばを浴びせることです。
貸金業法では早朝から深夜(21時~翌朝8時)にかけての電話や訪問による取り立てを禁止しています。
闇金業者はそんなこともおかまいなしに連絡をしてくるでしょう。
最近は電話による取り立てがほとんどですが、住所が知られている場合は、家に訪問してくることも十分にありえます。
また、単純に電話をしてくるだけでなく執拗な嫌がらせをしてくる業者もあります。
闇金業者のいやがらせ
- 消防車や救急車を呼んで、周囲の人に迷惑をかける
- 大量の宅配ピザを勝手に注文されて届けられてしまい、代金を請求される
- SNSに個人情報をさらされる
こういった嫌がらせで精神的な苦痛を与え、返済を促すのです。
ただ、闇金の嫌がらせは債務者本人だけにとどまりません。家族や職場など周囲の人にも迷惑をかける可能性があります。
2. 債務者の家族に嫌がらせや取り立てをする
闇金からの取り立てを無視していると、最初に家族に嫌がらせや取り立てが行われるでしょう。
なぜなら、家族ならあなたの代わりにお金を払う可能性が高いからです。
「あなたのご主人、借金があるから家族が代わりに返済してください」
「息子さん◯◯万円も借金してますよ。親なら返済するのが当たり前でしょ」
「家族の借金なんだから、可哀想だと思うなら返済するべき」
など、家族に責任があるかのように返済を迫ってきます。
中には、子供の学校や家族の職場にまで連絡して取り立てを行う闇金業者もいるようです。
家族にだまってお金を借りている人も多いですから、まず家族に借金が知られてしまうということと、家族に迷惑をかけてしまうという点で、債務者本人にとっても大きな苦痛となるでしょう。
後に借金が解決したとしても、闇金の取り立てがきっかけでこどもがいじめにあったり、近所からの視線が気になり、引っ越しを余儀なくされることも考えられます。
最悪の場合、家族からの信頼を大きく失うかもしれません。
3. 会社(職場)の同僚や上司に迷惑をかける
もし闇金業者に職場の連絡先を教えてしまっていたら、職場に直接連絡をして、取り立てる可能性があります。
あなたの会社はもちろん、勤務先がチェーン店や大手企業の場合だと、系列店や本社にまで名指しで連絡されるケースもあるようです。
「◯◯さんいますか?お金を貸してるんですが、返してもらえないんです」
「◯◯さんが払えないなら、社長さんが代わりに払ってくれませんか?」
「おたくの社員が借りた金を返さない!取引先にまで連絡しましょうか」
これらの脅し文句で職場に取り立てされると、会社に迷惑をかけてしまうことは間違いありません。
それだけでなく、闇金からの取立が原因で会社を解雇されたり、会社に居づらくなって自主退社に迫られるなど、最終的に仕事を続けられなくなる可能性もあります。
闇金業者からお金を借りると、仕事まで奪われるかもしれないということです。
4. SNSを利用し友人や知人にも取り立てをする
冒頭でも触れたように、闇金業者はあなたの周辺情報を詳細に把握し、取り立ての際はSNSなどを巧みに利用します。
お金を借りる際、Twitter・フェイスブック・LINEアカウントなどを聞かれていると注意が必要です。
本人・家族・職場から取り立てられない場合、SNSの友人に直接メッセージをして取り立てる可能性があります。
とくにフェイスブックの場合、本名でアカウント登録しているため、闇金からの嫌がらせや取り立てをされると友人も恐怖を感じるでしょう。
友人に闇金からお金を借りたことを知られてしまうだけでなく、友人にまで迷惑をかけてしまったとなると、友人との関係も悪化してしまう恐れもあります。
闇金からの取り立てが周囲の人に及ぶ前に、できるだけ早く専門家に相談するなどして解決しましょう。
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闇金からの取り立てはいつから始まる?
闇金からの取り立ては、返済日に返済できなかったらすぐに始まります。早ければ当日、もしくは翌日には連絡がくるでしょう。
また、利息については10日ごとに支払いを求められる場合もあります。
10日ごとに数万円の支払いを求められるのは、精神的にも相当つらいと思います。
もし支払いが滞り、返済できない状態が続いたら、先程紹介したような厳しい取り立てが行われるでしょう。
通常のカードローンなら、返済日は月に1回で、元本+利息を一緒に返済していくのですが、闇金の場合は10日ごとに利息の支払いを求めてくることもあります。
また、連絡手段が携帯電話やLINEのみだと、闇金業者からの連絡をブロックするだけで嫌がらせをしてくるかもしれません。
闇金からの取り立ては、いつでも始まる可能性があります。
そして取り立てを恐れて、なんとかお金を工面させ利息を払わせるのが闇金業者の手口なのです。
闇金からの取り立てを無視して借金を踏み倒すとどうなる?
実は、闇金から借りたお金は返済する義務がありません。
闇金がお金を貸す行為は、出資法に違反した高い利息を払わせようという犯罪行為にあたるためです。
また過去の裁判所の判決では、元本(もともと借りたお金)自体も返済しなくてもいいとされています。
ですが、闇金からの取り立てを踏み倒すことはあまりよい方法ではありません。
なぜなら返済しなければ、闇金業者からの報復や嫌がらせを受ける可能性が大きいからです。
闇金業者は、一度でも闇金からお金を借りた人の情報を業者間で共有しあっています。
あなたが闇金からお金を借りる時に、業者に教えてしまった個人情報・身分証明書のコピーなどを利用して、さらに悪用されるかもしれません。
闇金業者に法律は通用しないので、あなたが踏み倒した借金を家族が働いて返済する可能性もあります。
あなたの身分証明書が犯罪に使われ、あなた自身が犯罪者になってしまうもあります。
ですから、すでに闇金からお金を借りてしまった人は踏み倒すのではなく、専門家の方に相談して、穏便な解決をめざしましょう。
次に、闇金の取り立てから逃れるもっとも安全な方法紹介するので、参考にしてください。
闇金の取り立てを止めるために警察と弁護士に協力してもらう
取り立ての程度にもよりますが、たとえば闇金業者から暴力や暴力を受けたり、家のものを壊されたりした場合は、警察が対応してくれます。
ただ闇金業者は実態が掴みにくく所在や業者名すらもわからないことが多いので、警察も積極的に対応してくれない場合も多いといいます。
これは民事不介入といって、刑事事件に発展する暴力行為等が存在しない事件には介入すべきでないとされているからです。
警察に相談する場合は、嫌がらせを受けた証拠を用意しておくとよいかもしれません。
また借金そのものを解決する場合は、闇金業者との借金トラブルにも対応している弁護士や司法書士に相談してください。
それぞれ相談する上でのポイントをまとめたので、一緒に見てみましょう。
警察には闇金の取り立て内容や嫌がらせの証拠をもって相談する
闇金業者とのやり取りの中で、以下の内容を証明できれば、警察に相談しても対応してもらえるかもしれません。
準備しておきたい取り立ての証拠資料
- 脅しや恫喝するような会話の録画・録音
- 闇金業者の住所や相手の氏名、電話番号
- 返済時に受け取る明細書
- いつ、どんな取り立てや嫌がらせがあったのかを記録したメモ
証拠として有効なのは、やはり嫌がらせを受けているときの動画や音声です。もし録画や録音が可能な場合は、記録しておきましょう。
録画や録音ができないなら、いつ、どんな嫌がらせがあったかを文字で記録しておくのもよいです。
闇金業者の住所や連絡先は頻繁に変わる場合が多く、担当者も偽名である可能性があるので、もしかしたらあまり意味がないもしれません。
それでも分かる範囲での情報はすべて提出しておくとよいでしょう。
弁護士や司法書士に依頼して闇金からの借金を解決する
闇金との借金トラブルを解決するには、弁護士や司法書士など専門家の協力が必要です。
できれば、闇金の対応実績がある専門家にお願いする方がよいでしょう。
専門家に依頼すると以下の流れで、闇金トラブルが解決されます。
闇金トラブル解決までの流れ
- 無料相談
まずは闇金からの借入状況や借入理由を専門家に相談することからスタート。
相談は基本的に無料で受けているところが多いです。 - 受任契約
相談後、専門家から現在の返済状況などからベストな解決方法を提案してもらえます。もし相談した専門家に解決を依頼するのであれば、受任契約を結びます。 - 弁護士・司法書士が闇金業者と交渉
受任契約をすると弁護士や司法書士が、闇金業者に連絡をとります。
受任契約があった旨を伝えると、法律上はすぐに取り立てをストップさせられるのです。(実際は取り立てをストップできない場合もあります。)
そのあと借金の解決に向かって、弁護士や司法書士が闇金業者と交渉を行います。 - 闇金トラブルが解決
闇金からの取り立てや嫌がらせがなくなります。
相談する時間によっては、最短即日でトラブルを解決できるので、まずは相談してみてください。
【まとめ】闇金からの取り立てや嫌がらせに困ったらすぐに相談しよう
闇金の取り立てに困っていても、家族や友人にはなかなか相談しにくいと思います。
そんなときは一人で悩まずに、弁護士や司法書士に相談しましょう。
借金解決を依頼すれば、取り立てや嫌がらせをすぐにやめさせることができ、闇金との借金トラブルを解決できます。
闇金業者は違法な業者ですから、ひとりで解決しようとしたり、返済義務がないからといって返済せず放置したりすると、逆に取り立てや嫌がらせが厳しくなるかもしれません。
そんなことにならないように、必ず専門家に相談して、1日でもはやく闇金の取り立てから開放されましょう。
まずはメールで無料相談してみてください。
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